すでにクルマを所有している人なら分かると思うが、クルマの維持費を月額1万円以下に抑えるのは、今のコスト構造では無理だ。所有・使用に必要な駐車場代やガソリン代だけでなく、クルマには様々な税金がかかる。さらに2年ごと(新車登録後初回は3年)に自動車検査登録制度に基づく車検を通さねばならず、一般的な整備車検では、ここで10万円以上の出費となってしまう。ほかにもクルマに乗るには任意保険が欠かせないが、若年層の保険料はべらぼうに高い。もちろん、こうした維持費の中にはクルマ利用に必須の必要経費もあるが、自動車諸税や整備車検などのコストは、アメリカなどと比べてかなり高いと言わざるを得ない。
筆者は自ら認めるクルマ好きだが、それでもクルマの維持費の高さには呆れるし、辟易している。都内でクルマを所有している以上、駐車場代の高さはいかんともしがたいが、多重課税で価格がかさ上げされているガソリン代、自動車諸税や車検費用の高さ、そして今年“実質値上げ”された首都高速を始めとする高速道路料金の割高ぶりなどを見るに、「クルマはつくづくコストパフォーマンスの悪い乗り物だなあ」としみじみ感じるのだ。筆者よりも賢く堅実なコスト意識を持つ今の若者が、クルマの維持費の高さを敬遠し、安易にクルマに手を出さないのは当然であろう。